不朽の名作!「あさきゆめみし」

asakiyumemishi 漫画

何度も読み返したくなる「あさきゆめみし」

数年おきに読みたくなってしまう「あさきゆめみし」。
おそらく私たち40代の漫画好きさんなら、読んだことは無い方でも、存在はご存じなのでは?
世界で一番読みやすい「源氏物語」だと思います。
高校生の頃、既に何度か「あさきゆめみし」を読んでいたので、古文のテストで源氏物語が出ると、むちゃくちゃ嬉しかったです!

「源氏物語」なんて古典だし、いくら漫画でも面白くないんじゃない?と思われがちですが、これがすごくドラマティックで面白い!まるで昼ドラ(笑)
稀代のモテ男「光源氏」の華麗なる女遍歴(!)の物語、平安時代って今よりかなり自由だったのね。
というわけで、源氏物語を美しく艶やかに描いた「あさきゆめみし」について、今回は語ります!

「あさきゆめみし」という作品について

タイトル:あさきゆめみし  作者:大和やまと 和紀わき先生 原作:「源氏物語げんじものがたり」(紫式部むらさきしきぶ

コミックス:講談社コミックスmimi全13巻、大型版全7巻、文庫版全7巻、完全版全10巻
      何種類も出てますね、さすが名作!うちの実家にあるのは全13巻のやつです。

舞台、時代:平安朝中期 

主な登場人物:

光源氏ひかるげんじ光る君ひかるきみ) 
帝の第二皇子だが、母の身分が低かったため臣下に下り、源氏姓を名乗る。
教養深く粋で、何でも人より優れている美青年♪なんでモテないハズがない!
父の側室の一人である藤壺に密かに恋い焦がれ、一線を越えてしまうほか、素敵な女性の存在を聞いたり見つけたりすると、口説きおとして関係を持っちゃう(笑)
でもまあ、当時は一夫多妻の時代なので問題ないんですが、女性の立場からするとフクザツだわー。
藤壺の姪にあたる紫の上を、数年かけて理想の女性に育て上げ、妻にした話は有名。
そんな理想の女性を育てる計画を「光源氏計画」なんて言ったりしますよね。
女性問題でさびれた須磨・明石に隠退したり、晩年には幼な妻を寝取られてしまったり(まあ過去に自分も同じことをやっているんで因果応報ってやつですね)と、彼の人生は華やかなだけではなく不遇な時期もあったりするんですが、全部女性が原因というのが、光源氏らしいところなんですかね(笑)

藤壺ふじつぼ 
光る君より5歳年上、桐壺帝(源氏の父)の側室、のちに中宮に立后する。
自分を姉のように慕っていた光る君が、青年になり激しい恋心をぶつけてきて第一線を越えてしまい、身ごもり帝の皇子として出産。光る君の人生に大きな影響を与え続けた、永遠の秘密の恋人。

むらさき
10歳頃に偶然光る君と出会い、養育者だった祖母が亡くなった際、光る君に引き取られた。
前述しているように藤壺の姪にあたり、容姿も似ている。源氏の元で素敵な女性に成長し、妻となった後もぐんぐんイイ女になっていく。光源氏の「正妻」であるのは周知の事実だったけれど、後ろ盾が無いので正式な「正妻」にはなれなかった。
源氏の寵愛は一番深かったが子宝には恵まれず、明石の君が出産した娘を将来入内させるべく養育したり、源氏の他の妻たちへ心配りをしたりと、かなりの人格者。

明石あかしきみ
光源氏が女性問題で須磨・明石に隠退していた時に源氏と結ばれ身ごもり、女の子を出産する。
元々の血筋は良いが、父が位を捨て出家し明石に定住していたため、田舎育ちで身分が低い、と控えめに振る舞う。本人の自己評価に反し、気品があり美しく教養深く賢い、かなりハイスペックな女性。
紫の上が育てた娘が入内の際に、素性を知らせないまま娘の付き添い役となった。

他にも光源氏の一番目の正妻である葵の上や、関係を持った女性たち、親友で良きライバルの頭中将、息子である夕霧や不義の子である冷泉帝など、たくさんの人物が出てきます。
近い間柄での縁談も多く、位により呼び名が変わっていったりするので、分かりづらい!
「あさきゆめみし」は漫画なので、文章より人物の見分けがしやすいし、印象に残りやすいのも良いところだと思います。

「あさきゆめみし」はまるで昼ドラ(笑)今も昔も人の「思い」は変わらない

個人的に「あさきゆめみし」(源氏物語)って昼ドラみたいだなー(笑)と思います。
恋慕、嫉妬、憎悪…
そんな「思い」が、主人公である光源氏の人生を様々な方向へ動かしていきます。

最初の正妻である葵の上が、長男を出産後亡くなってしまった際には、六条御息所の嫉妬心が生霊になって憑りついている表現がありました。
また、須磨へ追われるような形になってしまったのは、光源氏が入内が決まっている朧月夜と通じてしまったことが直接の原因ではありますが、光源氏の母である桐壺に対する弘徽殿の女御の嫉妬心が、光源氏の行動に過剰に反応した事も大きな理由の一つでした。

また、藤壺への恋慕がずっと光源氏の心の根底にあり、自分好みの女性へ成長した藤壺に似た紫の上を妻にしても満たされる事が無く、様々な女性の中に藤壺の面影を見つけようとします。
その思いが、晩年に兄・朱雀帝の娘である女三宮(紫の上と同じく藤壺の姪)を正妻として迎え入れてしまうことになり、後ろ盾が無いため「正妻」にはなれなかった最愛の紫の上を苦しめることになってしまうんですよね。
しかも期待に反して女三宮は藤壺に似ているところは無く、ただの幼い姫様だったのはドンマイ…ってカンジでした。

他にも様々なエピソードがあり、とても読み応えがあるのですが、人の感情・思いによって人が動き、人生が、ひいては世界が動いていて、それは1000年も前から変わらないのだという事が、とても興味深く面白いなーというのが、全編通して読んだ感想です。
「あさきゆめみし」は1000年も前に書かれた物語を、その世界観を美しい絵とストーリー運びで、分かりやすく読みやすく、ドラマチックに仕上げた和紀先生の手腕が素晴らしいと思います。
「あさきゆめみし」を読んで、とっつきにくい古典である「源氏物語」に触れ、興味を持ち、理解を深めた女性たちが、全国にどれだけいるでしょうか?
教材として取り入れている学習塾や予備校もあるみたいですね、納得です!こんなに分かりやすい「源氏物語」は無いですもんね~

「あさきゆめみし」は、40代の母である私たち世代にはもちろん、子どもさんにも一度は読んでいただきたい漫画です。       


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